会場はculcutta homeopathy collageというインドで一番最初に設立されたホメオパシーの大学
かのGerege Vitholkusもここで授業を受けていたとか
(↑余裕で現役の教室)
インドのホメオパシーの大学には病院が併設されていて、入院している患者さんもいる
二年生から口頭試験の中にcase takingという患者さんの症状を聞き出す作業も試験内容の一つになる
Case takingはホメオパシー医の診察の基本であり、ホメオパシー医としての仕事の半分をしめるくらい治療上とても大きな役割がある
それは患者さんが話をして「話を聞いてもらえてスッキリしたー」ていうことだけではなくて、その得られた情報をもとに薬を選ぶのがホメオパシーだから
病名が決まって、それに対して薬を症状するというスタイルではないのですね
これは二年生から授業内容にも含まれてます
各科目に実践の時間があって
病理学は顕微鏡を使った実験や観察をやったり
法医学ではautopsyの実習にいったり
Materia、Organon、産婦人科学、medicineではcase takingをやります
なぜ二年生からかというと、二年生になってはじめてorganonの中のcase takingのaphorismを習うから
さてさて、人生初のcase takingの試験は
二人一組で入院患者さんをあてがわれてのトライ!
とはいえわたしは全然ベンガル語が話せないので、優秀なシータ組に混ぜてもらい
サンジュクターが主に質問して、シータが簡潔な表現に直してノートにとっていくのを
写したサンジュクターのノートを
黙々と写すことに徹しました
あまりのしゃべらなさっぷりに
患者のおっちゃんに
ベンガル語が話さなくて大変だね
と言われる始末
(そういうとこだけ理解できちゃう切なさ)
とはいえ、二年生ではまだまだ知っている薬の種類も少ないし(シラバス的には75種類)レーパートライズもやっていないので
最後に薬を選んでprescriptionも書くんだけれども
やはりここはクリエイティブに
多少患者さんの症状を調整して
知っている薬の全体像に仕上げていきます
わたしたちがあてがわれたおっちゃんは
右股関節の痛み
動くと痛い
寝てるとラク、痛いところをぐーっと押すのもラク、痛いほうを下にして寝るのもラク
となったらもうわたしたちのシラバス的にはあれしかありません
なのでめちゃめちゃ穏やかなおっちゃんだったけど
精神面はイライラしやすい
うんちはかたく、乾燥している
喉は渇いて、長いインターバルでたくさんの量の水分をとる
と若干アレンジを加えて
すばらしいcase takingができました\(^o^)/
(実際二年生レベルではそこまでの質は求められてなくて、どんなことを質問するか、どうやって記入していくかとかの形式的なことが試されているんだと思う)
しかしなかなかこれは鍛えられるなぁと
こうやってその場で薬を選んでいく力!
インド!
ちなみにポーテンシーはLMを処方してました
で、そのあと三人の試験官と口頭試験
今回の試験官はばり厳しい雰囲気で
机をばしばし叩きながら、そんなのも知らないのかと
試験会場からだれもが落ち込んで帰ってくるかんじ
全然だめだったと涙を浮かべて小さい体をますます小さくして帰ってきたアニーシャ
すかさず肩を支える同級生たち
友情!
わたしといえば、その怖めの試験官おじさんも日本人のVIP待遇でかなり優しく迎えてくれちゃって
たとえば
Spongiaの呼吸器系の症状は?
Arsnicaのconstitutionは?
Phosphorusの消化器系の症状は?
といったかんじ
一方鋭いおばさま試験官は
Phytolaccaの喉の症状は?
で完全に答えを間違えた!
瞬間、試験終了…
なのでなんかいまいち友情にも加われず
とりあえずもうあと一科目!
0 件のコメント:
コメントを投稿