2013/06/11

「活気にあふれたお葬式会場、Varanasi」篇

ただいまー!!!

一ヶ月に及ぶ旅路から無事帰ってきました

あーなにから書こうか!
思い出してわくわくしちゃうくらい、いろんなことがありました
思い出して恋しくなるくらい、すてきな出会いがありました

今回はインドは北を、東から西へ!

訪れた土地毎に、5篇+まとめ=の全6篇でお届けしてみます
一回で書ききれるかな?

今日は第一話
 「活気にあふれたお葬式会場、Varanasi」篇

Varanasi、ヴァラナシ、ベナレス、バナーラス
どれも同じ場所を示してる

インドを旅行する(日本)人で、知らない人はいないだろうというくらい
たぶんタージマハルのあるアグラについで人気な場所
正直、観光スポットといえば、インドのネガティブなイメージの巣窟のイメージで
あまり好んで行きたいとも思わないんだけど。。。だけれども!

家族全体でなんとなくご縁のある、まだ面識のない友だち、さくらちゃんが住んでいる!
しかもあと2週間で日本に帰国しちゃうという!
これは、会いにいかねば!

思い立ったが吉日
列車に飛び乗りました

揺られること一晩(23:55発→翌日お昼過ぎ着)

さくらちゃんが教えてくれた、目的地(Varanasiの安宿街)にリクシャーでたどり着くと、同時にさくらちゃん登場!!
なんというタイミングの良さ!

ちょっと話はそれてインドの天候のお話を。。。
5月といえば、インド夏まっさかり
インドにきてからのmai変化その1「好きな季節は夏♡」→「好きな季節は消去法的に冬です(しょんぼり)」
”暑い”という概念が、ぶっ壊されました
日本で「暑い」なんていってごめんなさいという感じ
ほんとに暑いと意識が朦朧とするんですね

コルカタは、落ち込むほど湿度が高く(日本の本島に18年、沖縄に5年の私からしても)、一日中じわぁあっと汗をかいている(海に近いため)

内陸のvaranasiまでくると、気温はコルカタより高いけど、衝撃的に乾燥しているので、日陰にいる分にはそんなに辛くない(ただファンから送られてくる風は熱風)

インドでは習慣的に、お昼ごはんの後2〜5時くらいまでお昼寝(寝なくても休憩)する
お店もたいがいその時間帯はしまっていて、夕方になるっと一気に人が湧いてくる
 「酷暑」という言葉がまさにピンとくるこの暑さに出会い、その習慣に納得
たしかにそんな暑い時間に出歩いても、いいことなにひとつもない!
アーユルヴェーダ的にも、ひたすら消耗する夏にはお昼寝が認められています

なんて一人合点承知の助!Varanasiをエンジョイするなら早起きしかない!!
とここの聖地定番、ガンジス河を手漕ぎボートで満喫♪してみよう企画

あ、そうそうこのVaranasiがどう聖地かというと
それは母なる河、ガンジス河(以下ガンガ)を中心とした街だから
ガンガ沿いにたくさんのガート(沐浴するために階段みたいになっている)と火葬場がある
ヒンドゥー教では、ガンガで沐浴すると、カルマが解消されて浄められる(インスタントカルマという説も)
お墓をつくる習慣はなくて、火葬後、ガンガに遺灰を流すことで輪廻から解脱できる(それで解脱できたら、苦労ないですが)
ガンガにそり落とした髪の毛を流すことは、出家のしるし
とにかく偉大な母なるガンガにある、街全体がお葬式場でありお墓であり
土地自体も浄められた
そんな場所なのです
だからインド中からヒンドゥー教の人たちが訪れます
巡礼のために、家族の遺灰を流しに

見た目は日本人でも、予算はインド人な私は
格安ボートを探していました
前日のリサーチでは50ルピー前後とのこと(貸し切りじゃなくてシェアボートの場合)
たくさんのお誘いを、寝起きの悪い不機嫌さも加わって、50ルピー以上のものは無下に断りまくり
ついに、たくさんのインド人が乗り込むボートを発見


早朝のガートかつボート乗り場

「乗って乗って」とおっちゃん
「50ルピー?」「うんうん」(インドでは最初に値段交渉を済ませておくことが重要。心の平和のために笑)
血圧も上がってきたし、よし決めたと、たくさんのインド人のおっさんたちに混ざって乗り込む初ボート

こんな感じでインド人が8人ほど
いざ出発!!
Varanasiといえばボート、ボートといえばVaranasiの勢いで
ボートに安く乗ることしか頭になかった、若かりしあの頃の私。。。


おー!!
これこれ!地球の歩き方にも載っている、ガンガでの朝焼け
いやー早起きは三文の得。。。それ以上のプライスレス!!

大満足していると、なにやらボート一旦停止
インド人たちは口々に「〜に着いたのか?」「ここがそうなの?」とポイントを真剣に確認
ボート漕ぎのおっちゃんも真剣にうなずき返す

すると一同、ガサゴソなにやらおもむろに取り出し始める

。。。遺灰
 


そこでようやく気付く

このボートは、遺灰流しツアーだった!!


日頃「インド人は空気を読むという発想がない」論を公言している、
状況を読めない@Varanasi日本人の小娘をどうぞお許しください。。。
無邪気に写真とりまくってたー
無邪気に日の出エンジョイしてたー
ごめんね、クルーのみなさん。。。

反省の帰り道


それでも母なるガンガは私を包みこんでくれる
。。。
と思うことにした(笑)






早速、カルマ解消に励む
ちなみに遺灰ツアーは20ルピーでした(インド人もびっくりの破格?)

そうこうしている間に太陽は昇りきり
酷暑の時間帯
部屋で夏休みの宿題に励む25歳

夕方!Varanasi名物その2、PUJA(プジャー)
プジャは、ヒンドゥー教のご家庭では奥さんというかお母さんというかが、
朝晩の1日二回
祭壇にお花を供え、お香を捧げ、小さなベルを鳴らして、お祈りをする
Jyoti(クラスメイト)はプジャの度に「シャワーをあびなさい」とお母さんに言われてたそう
道を歩いていると「りんりんりん」とどこかのお宅のベルの音に遭遇することも少なくない
そのプジャを、7倍増しくらいの大々的にやった感じがVaranasi!


このプジャに参加して、
あーVaranasiが人気なの分かるなぁ

来てよかったなぁ
と思ったのでした

多くの日本人がもっているイメージのインドがここにある
そんな感じ

インド人の効率の悪さとかしつこさとか適当さとか
そういうものをぶっとばす、信仰心
をとても感じやすい気がする

儀式を行なう僧侶たちは
まるで踊るようで
ヒンドゥーの神さまの1人であるシヴァの変化系であるナタラジは踊りの王様だったり
インドの古典舞踏も歌も、神さまへの捧げものであったり
なんかall for oneだなぁって

うっとりした夜でした

とここまで書いてうっとりしてきたので、Varanasi篇後半は明日へつづく

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