2013/06/26

つらいこと、大変なこと、前に進むこと

旅のレポートはちょっとおやすみ、といってもそんなに続けて書けていないけど。。。

朝ちょっと早く起きられたから、ほうきでもかけようかなぁと思って
なにげなく床に目をやると

アリの行列

インドに暮らしていて、家の中で見かけることもそんなに珍しいことじゃない

一応行列の始まりと終わり、折り返しポイントを確認してみる

始まりと終わりは、わたしの部屋からベランダへのドアの外側
折り返しているのは、玄関のドアの外側

日本のおうちのような、外と内をすっかり遮断(虫くんたちの侵入を許さないというレベルで) するようなドアを
インドでのぞむことはむずかしい

そう、アリさんたちにはドアの開け閉めは不要

インドにきてからなんとなく思った
「家」って、人間と自然という外側の環境との間に大きな壁をつくっている存在のような気がする
家の中に、雨は届かない
窓を開けなかれば、風は届かない
カーテンを開けなければ、光が届かない
だからといってなんということはないんだけど

たまにインドの農村部で見かける、家の外に出してあるベットに
おじいちゃんが寝ていたり、子どもたちがあそんでいたり
気持ち良さそうだなぁと
夜は満点の星空を眺めて、目を閉じるのかぁなんて
ちょっと憧れました

3匹のブタの兄弟が、それぞれ違う素材で家を建てて、オオカミに襲われる話
幼心に、木の家がすきだったわたしはなんだかなぁと思ってた
わらの家だっていいじゃないか!木の家もいいじゃないか!
そういうつづきがあったらいいな

もとい
アリさん行列!
ほうきで掃き散らすことは、アリさんの約315倍の巨人であるわたしからすれば雑作もないことで
過去にそうしたこともあるし、このときもその考えが一瞬頭をよぎったり
でも
今日の朝ご飯だか、お供え物だかになる大きな虫をせっせと運ぶ様子を見てしまった
ので
わたしはもうちょっとベットの上で休憩することにしました
(笑)

約1時間後
あんなにきれいに列をなしていたアリさんは、
一匹のこらずどこかへ消えていた
跡形もなく、何事もなかったかのように

あーはき散らさなくてよかったなぁと思ったのと同時に
アリのように生きていけばいいのだと!(笑)

どんなに大きなものだって、みんなでせっせとやれば運べるし
でっかいな、めんどくさいな、大変だなと思う前に、運ぶ!

待つ心の余裕も大事(必ずしも夢の世界へ旅立つ必要はないと思うけど)
なんだってタイミングってものがある

きっと世界はいつかよくなる
原発もいつかなくなる


インドでの生活は、初ポイントを単独ダイビングしているようなかんじです
最初の六ヶ月、ポイントに顔なじみになるまでは特に
今は、知っているポイントで単独ダイビング
そう、潜っている間、美しいものを見たり、おもしろいものに出会ったり、もちろん大変なことも、器材のトラブルもしょっちゅう
でもなにが一番辛いって、共感してくれる(少なくとも境遇を)バディがいないこと!

話題のスーパームーン
ここコルカタでは、しっかりでっかく見れました
でも視覚で確認する以上に、その影響を受けていた
心と身体!

いつも満月のときは、
普段抑えていた気持ちとか想いとかがぶわぁっとあふれて
すごくネガティブな考えに囚われたり、逆にハッピーでいっぱいになったり
なんか自分おかしいなぁと
夜空を見上げて納得するわけです
満月か!と

今回はそれに拍車をかけての、スーパーでっかい満月!!
元ダイビング部員らしいくだりで、寂しさを訴えてみたように、日本が恋しくなっていた上に
夏休みが終わったはずが、ストだかなんだかで2週間も授業がなく、すっかりひまを持て余していたわたしは
ザ・ホームシック!!!(笑)
(お騒がせしたみなさん、すみませんでした)

さらにさらに、女性ホルモンにまでたっぷり影響を与え、二ヶ月ぶりの子宮の大掃除

満月でいろんな感情が爆発すること、正直やっかいだなぁと思っていたけれど
同じように満月大掃除をした心友が「満月だから生理まできたと思ってたけど、感情まで排出!」って
たしかに!
心の大掃除にもなるんだね!

Bobは「泣くな」って言ったけど、泣いていいんだと思う
泣いたらすっきりするよ!

そうして早八ヶ月目に突入です

最初はほんとになにがなんだか
インド人たちは真顔でギャグを言っているようで、コントをやってるようで
映画の舞台に一人乱入しちゃったような、戸惑いとおかしさがあって
たのしんでいたんだけど

でもそのギャグがコントが、我が身にふりかかってくると
もうキレまくり!(しかもキレると結構どうにかなることが多いこともあって)
好奇心丸だしの質問し過ぎの商売根性むき出しのインド人に
ここ最近はまずケンカ腰というか、そうとう無愛想な日本人になっていましたが

ふと、
わたしが怒ってるからむこうも怒ってるんじゃないのかなぁと思った

今度こそ、悲嘆と激怒のお葬式をしたい
さようなら!キレまくりのわたし
おーむ しゃんてぃ しゃんてぃ しゃんてぃ
成仏してください
 
バックパッカーの聖地、インド
汚い、臭い、だまされる
インドにいてしんどいなと思うのは、そんな環境
よりも
そんな環境に反応する、日本では出会わない、もしくは気付いていなかった自分自身
前述の通り、たった1ルピー返してもらえないことにイライラする自分だったり
傍若無人なインド人に優しくできない自分だったり
人間むきだしのインドでは、自分もむきだしにされる

自分に対して、こうありたいと大きな理想を抱いていたわたしは
その理想とほど遠い自分に幾度となく出会い、驚き、悲しみ、落ち込んでた
日本ではできていたはずのことも、できなくて
あれは真実の自然な自分の姿ではなかったんだと気付かされた

ホームシック以上にそんな自分の弱さだったりふがいなさへの落ち込みだったのかもしれない
インドまできてなにをやってるんだろう
日本で苦しんでいる人がいて、闘っている人がいる中で

でもそんなこと、たとえば
「朝早く起きたいのに、起きられません。どうしたらいいですか?」
なんて情けなくて聞けなくて

だけどふとした流れで、オレンジの衣をまとったブラザーに
言葉がもれた
うっかり涙ももらしそうだった

「それはいい兆候ですよ。自分の弱さに気付きくことは。そうやって変わっていけるんですよ」
って

そうか
まずはこんな自分を認めて、受け入れること

ゆっくりゆっくりだけど
ちょっとちょっとだけど
前に進んでる
みんなに支えられて、励まされて
愛をもらって

今日もインドで生かされています

焦らずいこうと思う
高望みせず、本当の自分の姿で

短距離走じゃなくて長距離走
自分のペースで走りきる
ゴールがどこにあるか知ってるから
応援してくれる人もいることだし!
みんな頑張って走っているんだし!

人生の頑張りどきってやつです
頑張って胸をはって日本に帰ります
あー日本に帰りたい!(笑)

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